外仕事

 

 

 

■外仕事 その1

 

 

 

研修でやる仕事に一つに
外仕事というものもあります。

敷地内の設備の管理や掃除ですよね。

この広大な(三千坪)の敷地の管理と掃除をしなきゃいけないのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



まずは外仕事用の服装に着替え準備。
外担当の小泉さんの指示を受けます。

元板前さんです。

 

 

 

 

 


          

 

 

 

 

 





あまりにも規模が大きいですし
どこに何があるというのを覚えるだけでも
大変なんですよね。

基本的な道具も車庫にこれだけありますが
その時々に応じて使い分けるわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



このゴミとるやつを「み」というんですよ。
知ってました?

私は初耳でした。
色んな知識が増えていきます。

 

 

 

 

 

■外仕事 その2

 

 

 



日によって汚れてる場所は違いますから、
まずは人目につきやすい所からやるようで
この日は参道から。


長ーい参道とその周囲にある落ち葉を綺麗に掃除します。

お寺の外掃除の王道というか

参道の落ち葉を竹ほうきで掃いて
山にしてある風景は見たことあると思いますが

まさかその山を自分が作る事になるとはね・・


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


こんな感じで山を作っていきます。




参道が綺麗になったら
山にしてある落ち葉を「み」で拾って
捨てます。

どこに捨てるかといいますと
自然のゴミ、まあ落ち葉のことでしょうけど
そういうのは山に捨てちゃうんです。

捨てると言ったら言葉が悪いので
山に戻すんです。

「み」で集めた落ち葉を一輪車に積んで
山まで運んで行き、落ち葉を戻すわけです。




こつこつ落ち葉を拾って山に返しますが、

真夏に慣れない仕事やると疲れるのか
テンション上がって、妙に楽しくなったりして。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


↑ いちおう山の中です。


これが参道のお掃除でした。

 

 

 

■外仕事 その3

 

 



お寺側から見た境内はこんな感じでした。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砂利の上のゴミは竹ほうきでは取りづらいので、
かき集めるのに金の熊手を使います。


ゴミを集めるだけでなく金の熊手でかくと
綺麗に砂利をならすことが出来るので
そういう意味でも必要な作業のようです。

禅寺の枯山水が好きなので
最初あれをまねして
強めにかいていたのですが

「おいおい強すぎだぞ」と

注意を受ける始末。

ゴミを取るのと砂利をならすのが目的なので
強い線を引く必要は無いみたいです。


ただ、慣れない内は分かっていても
ついつい力を入れてしまい、
砂利ごとかき集めてしまって
下の土が出てきてしまうんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



力を入れずに、それはまるで菩薩の様な優しい手つきで
砂利の上にふわっと熊手を載せ、ゴミを集めてました。


そして集めたゴミはまた山に戻すか
ゴミ袋に入れて車庫に置いて終わりです。







しかし、お寺の面白い話を書きたいんですが
掃除のテクニックばかり書いてしまいますね。



・・まあそれだけ掃除が多かったんですよ。

 

 

 

■外仕事 その4

 

 

 

そんな外仕事ですが
服装にもきまりがありまして

上は無地の白、もしくは灰色のシャツしか駄目なんです。
下はジーパンでなきゃいいんだと思います。

普段の仕事時の作務衣の下着も、白か灰色のTシャツしか
着ちゃいけないんですよね。

最初の頃はそんなきまりを言われてなかったので
こんな感じの普段着のシャツを下に着てたら注意されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


外仕事なんかは汗だくになりますから
一回きたら即洗濯して、すぐ枚数が足りなくなるので、
内野のユニクロで白シャツよく買ってました。

ユニクロって便利です。安いし。




また話は少し変わりますが
私、実はちょいとアトピー持ちなんです。

夏場の強烈な日差しを浴びてしまうと
ブツブツになってしまうので、
長袖着て外仕事してたりするんです。

本当暑い。


ただ長袖だけじゃ陽射しを防げないので
こんな感じで首と頭にタオルまいてたら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんか感じで引き止められまして、

後日、麦わら帽子を頂きました。

 

確かにこの格好じゃ、
どこの宗教かわからないですからね。

何もわからなかった最初の頃は、
この格好で外仕事してました。

 

 

 

■外仕事 その5

 

 

 


境内には池や川があるので
「ます」といわれる水路の
管理や掃除もしました。

池を見て水が出ていなかったら
上流まで行き、「ます」に溜まってる泥を水の中に手を入れ外へ掻き出します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


手で届かないところは
ニョロニョロとした道具を使ったりして
管の置くまでそれをつっこみ泥を掻き出したり、
鍬を持ってきて泥をすくう事もやってました。



この水路を管理する場所は
何箇所かありまして
その内の一つはは山の中にもありましたね。

山の中の水場は蚊が多いので
体中さされまくり。

蚊取り線香でもたきながらできれば良かったんですが。

 

 

 

 

 

■外仕事 その6

 

 

 

 
蚊に刺されるだけなら
まだいいもんです。

刺されると言ったらなんでしょう?

そう、「蜂」です。

これだけ自然に囲まれてる土地ですから
蜂が結構飛んでます。
住居の玄関先にも「くまん蜂」が巣作ってますし、
危ないもんです。


妙光寺のお墓の中にはこんな感じの丘があるのですが

 

 

 

 

 

 

 

 

 





この部分に生えてきた雑草は綺麗に抜かないといけなのです。
その雑草を三人で取っていた時の事でした・・・

 

こんな感じで茂みの中に巣を作ってる事も
あるんですよね。

ちなみにこれは足長蜂でした。
すずめ蜂じゃなくて良かったです。

 

 

 

 

■外仕事 その7

 

 

 

その後、蜂に刺された小泉さんの背中をつまんで
毒だしを手伝いましたが、
話はそれだけでは終わりません。

ちょいと危なっかしいお話をもう一つ。



それは矢部さんが樹の下の落ち葉を掃いている時でした・・・・・・





(最近は漫画で表現するのにはまってます。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


私は普通に髪を伸ばしてましたが
矢部さんは頭つるつるなわけです。

「み」で落ち葉を取り、
頭を上げた所を木の枝で
ズバッといってしまったんですね。

外仕事は怪我しやすいので
気が抜け無いです。


怪我することでまずい理由は、
境内で掃除していても
参拝のお客さんが来る事もあるわけで、
血まみれの頭でお客さんに挨拶するはめに
なってしまいますから。

実際この時ちょうど参拝客の団体さんが
バスでお寺に入ってきた時でした・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 (クリックしたら大きくなります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなこともあったりなかったり・・・


その後、お寺に戻り、心配してもらえるかと
思ったら「注意がたりない」と、一言。

厳しい世界です。

 

 

 

 

■外仕事 その8

 

 

 

 


ゴミはビニール袋に入れて
車庫に集め,そのゴミを
軽トラックに積んで
ゴミ集積所に捨てに行きます。

普段免許は持っていますが
あまり運転する方ではないですし、
しかもこれマニュアルなんです。

免許取ったとき以来10年ぶりの
マニュアルの運転でしたので
信号で止まり、先頭でエンストしてしまい
後に列をつくってしまったことも一度ありましたね。


ところが、普通はそんなことしてたら
ブーブー鳴らされそうですが
この地域の人達はクラクション鳴らさないんですよ。


人が大らかというか、セカセカしてないというか
田舎の良さに触れた時でした。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



ちなみにこのゴミ捨ての際は
コンビ二よってジュース買って立ち読みしたりなんてのもアリです。
さぼりではないです、休憩です。

道は田舎で空気が綺麗ですから
窓開けっ放しで農道走るのは最高でしたね。

 

 

 

 

■外仕事 その9

 

 

 

 


のんびりとゴミ捨ての旅を楽しんだら
一日の仕事は終わりです。

外仕事を終える時、使った道具は水洗いします。
汚れたままほっておくのは駄目なんです。

全ての道具、一輪車や軽トラも洗います。





ちなみにほうきのしまい方とか皆さんご存知ですか?
こうやって上にするんですよ。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



そうしないと先が曲がって
使い物にならなくなってしまいます。

家のほうきも確認してみて下さい。






以上が外仕事といわれるものでした。

木々の剪定やお墓の花下げなど
ここに書いてない仕事もまだあります。


一気に書いてしまったので、
大変そうな印象を受けますが、これ全部一日で
やるわけではないです。

朝の八時半から十二時まで一時から四時までなので、
その時間内でできる範囲しかやらないので
外仕事に関しては残業は無かったので助かりました。


こんな事も坊さんはやらなきゃいけないのか
という印象を受けたのは、この外仕事でもやはり変わらず。


この研修は住職公募のためのものですから、お寺の全部の仕事に
まんべんなく触れていかなければいけないので、
こんなこともやるわけです。


ただ、住職候補うんぬんではなく、
見聞を広げる意味で勉強になることは確かです。

様々な掃除の技術や、その片付け方など、
知識を詰め込むだけの学校では学べませんから。

 

 

 

 

 

■仕事の後

 

 

 

こうして書いていると、「お寺の仕事は忙しい」
なんて印象を受けるかもしれませんが
実は結構融通が利くところもあって

小川住職に「今日は午後暇だから温泉行こうか」といわれ
普段は四時半終了ですが、昼飯食べて午後から
私と小川住職と、矢部さんと寺務さんとで
温泉行った事もありましたね。

三十分ほど車飛ばしてついた温泉にのんびりつかり、
仮眠室で昼寝した後、そこの温泉で夕飯頂きました。
こんな日もあるんですよ。




内野の近くにも「ゆったり苑」という
健康ランドがありまして、ここにもよく矢部さんと行きました。
そこの「壺湯」が気持ち良かったですね。
文字通り壺に入るんですよ。

屋外なので星が見えて綺麗でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



また、温泉までわざわざ行かなくても、

お寺の風呂も結構気持ちいいんです。

お寺の風呂というとどんなのを想像しますでしょうか?


五右衛門風呂みたいのですかね?
それとも普通にユニットバスとか?


引っ張るほどの話でもないですが
実はタイル張りの少し大き目の風呂でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


大き目といっても銭湯ほど大きくは無いですが、
足を伸ばして湯船に浮かんでも、十分なくらいの大きさです。

 

体を曲げずに入れる風呂は、普通のユニットバスと比べても、

癒し効果が全然違うとテレビでやっていたのですが、

まさにその通りです。

 

 

 

 

 

たまに夕飯をお寺ではなく、外食することもあって、
鎌田さんは土地勘の無い研修生のために、
わざわざ新潟のうまいラーメン屋の切抜きを
集めてファイルにしてくれてまして、
それを見てラーメン食べに行く日もありました。


その後、ツタヤで立ち読みしたり、
ユニクロで白シャツ買ったり、
しっかり息抜きし、10時ごろお寺に戻る感じでした。

ただ、夜になるとお寺は鍵閉めちゃうんで、
みんなが寝静まった頃に帰ってきて
チャイム鳴らして起こすのも悪いですから。

ですから、外出する時は前もって言って
出かけないと駄目なんです。
ただ言って出かければ、例え朝帰りでもOKみたいです。

「寮」というほど縛りはきつくないです。

 

                  外仕事 おわり


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