テレビ撮影と夜の出来事

 

 

 

■テレビ撮影

 

 

休日、町に出て、周りをつい気にしてしまったのは
何も檀家さんだけの話ではなくて、
実は研修が始まって二日目にテレビの撮影があったんです。

普段何気なくテレビを見ていた私でしたが
このお寺に来てまさかそのテレビに出演するハメになるとは
思っても見なかったです。

後継住職公募という面白い事やってるお寺ということで、
研修生に密着、みたいな内容で取材があったのです。

仕事に集中していたので、気にはなりませんんでしたが、

常に近くで撮影されていますし、またカメラの撮る位置が近いんですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


化粧品のCMじゃないんだからそんな
毛穴映りそうなくらいの距離で撮とらなくてもね。


ディレクターの人と少し喋った時に、
「お寺の修行は大変でしょう」と聞かれましたが
そのディレクターさんは、ほとんど毎日徹夜で、
一ヶ月休み無いとか言ってましたから。

どう考えてみてもあなた達の方が大変でしょうに。



テレビ撮影ということで
緊張するものかと思っていたらそうでもなく、
住職や鎌田さんに注意される事はあっても
テレビ局に注意される事はないので
意外と緊張はしなかったんですけどね。

まあ二日目ですから、
それどころじゃなかったですし。



その放送を見た方も中にはいるかもしれませんが
実は私は見ませんでした。いまだにどこの部分を放送されたか知りません。

初日の慣れてない姿とか放送されてると思うと
見る気無くなりますよね。

そんなテレビの取材でした。

 

 

 

■夜の出来事 その1



お寺にいると不思議な体験をすることもあります。


仕事を終え、夕食後、矢部さんと寺務さんと
よく温泉に行きましたが、

実は寺務さん、軽く霊感があるらしく
たまに感じる時あるよなんて言うのです。



一度、その温泉からの帰り道、

寺務さんが突然・・・・

 

 

 

 

こんなこともあるわけです。

一体何が見えたんでしょうか。
修行してるといってもまだ坊さんじゃないですし、
ただの研修生なんですけどね。


人の持ってる力?みたいなものも見えるらしく、
私を見て「君は第三の目が発達してる」などど言われた事も。

第三の目の意味がわからず「直感のことですか?」と聞いても
「いや、それともちと違う。」と一言。

ネットで調べてみたら色々かいてますね。
どうも第三の目が目覚めたら、オーラの泉でやってるみたいに、
自分の意識を飛ばして人の家に入って行ったり、
過去や未来が見えるみたいな能力も持てるみたいです。

色々な世界があるようです。




外仕事で少しお寺から離れたところに
掃除に行ったり、お経読みに行ったりする場所があるのですが
そこに行くと不思議な事に大抵、頭が痛くなったり、
気持ちが悪くなったりする場所があります。

他の人は特に感じないようで
私はそこへいくとなぜかそうなります。
こんな事は初めての経験でした。

 

 

 

 

■深夜の来訪者 その1

 

 

 

それはとある
草木も眠る丑三つ時に起こりました。

もう眠りについて
2.3時間経ってからでした
ふと物音が聞こえ
目が覚めたのです。

「カサカサ  カサカサ」

何か音がします。

重い体を起こし
辺りを見回しました。

襖の方に視線をやり、
そこで私の目に飛び込んできたものは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


見た事も無い
巨大なムカデでした。


真っ暗な部屋の中でも見えるほどの黒さ。
これだけ大きいムカデになると歩く音で
目が覚めてしまうのです。

さすが田舎の虫は迫力が違います。

 

 

 

■深夜の来訪者 その2

 

 

 


とりあえずこれをほうっておいては
いつまでたっても眠れないので
仏の道から外れるかもしれませんが
もうやるしかありません。

さっと手を伸ばし
手にしたこれは殺虫剤。

このお寺に来る前に
虫が多いと聞いていた私は
あらかじめ殺虫剤を用意していたのです。

そんな先を見越した準備をしていた
自分に酔いつつ、
巨大ムカデに狙いを定め
「シュっーーーー!!」と放射。

何秒かわかりませんが
結構長い間放射しました。
ゴキブリなんかは
もう確実に仏さんに
なっているはずですが・・・


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全く効いていません。
ゴキブリ以上の生命力。
その後これでもかと
放射しましたが
全く効かないのです。

しかもふすまの隙間に入っていかれたら
今度は矢部さんの部屋に
ムカデが行ってしまいますから
これはマズイと

もう最後の手段は・・・


「スパーーーんっ!!」


そうスリッパです。
原始的ですがこの手しかありませんでした。

ドタバタと部屋中走り回り
汗だくになりながら
ようやくしとめる事が出来ました。

虫といえど殺生には
変わりありませんから
いちおう「南無妙法蓮華経」と
唱えておきました。

そんなこんなで
その日はようやく
眠りにつけたわけですが、
次の日の夜。

草木も眠る丑三つ時、
何かの音で目が覚めて、
見上げた壁にいたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




なんと二日連続
同じ時間、そして同じ場所に現れたのです。

こちらも昨日のムカデと同じくらいの
巨大なものでした。



その日も夜中に
汗まみれになり
ムカデと格闘したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





実話ですからね。 

 

                   おわり

 

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